絵画|タッデオ・ガッディの最高傑作『最後の晩餐』

最後の晩餐

タッデオ・ガッディが1360年頃に描いた最高傑作といわれる『最後の晩餐』は、イタリア・フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂(Basilica di Santa Croce)にあります。

サンタ・クローチェ聖堂は、コンベツァル聖フランシスコ会の最も重要な教会のうちの一つとされゴシック建築です。

今回は最高傑作といわれる『最後の晩餐』とサンタ・クローチェ寺院をご紹介します。

タッデオ・ガッディについて

タッデオ・ガッディ
出典:wikipedea

タッデオ・ガッディ(Taddeo Gaddi)は、初期ルネサンス期に活動したイタリアの画家、建築家です。

タッデオ・ガッディの生い立ちや生涯は記録が少なく、作品や建築物なども詳しい情報が残っていません。

ガッド・ガッディ(en:Gaddo Gaddi)の息子である、タッデオ・ガッディは、最初、ジョットの弟子兼助手として絵を学んだ。チェンニーノ・チェンニーニ(英語版)はその著書のなかで、ジョットはタッデオの代父で二人の関係は24年間続いた、と述べている。

中略

タッデオには4人の息子たちがいて、そのうち3人(ジョヴァンニ、アーニョロ、ニッコロ)は美術家として知られている。4番目の息子のザノービが美術を本職としていたかどうかは、それを示す証拠がない。
引用:Wikipediaより

最高傑作といわれるガッディの『最後の晩餐』

最後の晩餐

ジョットの弟子であるタッデオ・ガッディが、フィレンツェのサンタ・クローチェ寺院の食堂に1360年頃描いた『最後の晩餐』です。

上部にキリストの磔刑図と派生した信仰の樹が描かれ、下部に使徒が横並びになっています。

ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)のアプスレオナルド・ダ・ヴィンチの壁画『最後の晩餐』と比べて観ると楽しむことができます。

フィレンツェには『最後の晩餐』を描いた絵画が多くありますが、ヨハネが寝ているパターンがほとんどです。

『最後の晩餐』はタッデオ・ガッディの最高傑作と言われています。

新約聖書の物語を描いた『最後の晩餐』はイエス・キリストが処刑される前夜に弟子の十二使徒と共に夕食をとった絵画が13点あります。

・サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂のモザイク画(6世紀)

・作者不詳のフレスコ画(11世紀)

・サン・マルコ寺院の壁画(13世紀)

・リッポ・メンミ作(14世紀)

・Juan de Juanes 作(16世紀)

・Jacob Cornelisz van Oostsanen作といわれる(16世紀前半)

・Ottheinrich’s の聖書の挿絵(1425-1430年)

・Heinrich Lutzelmann 作(1485年)

・レオナルド・ダ・ヴィンチ作(1498年)

・ティントレット作(1592-1594年)

・Valentin de Boulogne作(1625‐1626年)

・ピーテル・パウル・ルーベンス作(1630-1631年)

・Dagnan Bouveret 作(1896年)

▼関連記事

イタリア|レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』

 

主礼拝堂のフィリーネの画家の十字架

フィリーネの画家の十字架

主聖堂の内部の建物のデザインは、フランシスコ会の質素さを反映したものです。

神秘的な内部を印象つける主礼拝堂の中央に掲げられた十字架は、無名のフィリーネの画家の作品です。

八角形の柱列が並ぶ全長115mの三廊式の身廊と、73,54mの翼廊から成るT字型の建築平面です。

ジョルジョ・ヴァザーリの指揮下で、対抗宗教改革の方針に準拠した教会の改築が行なわれ障壁は撤去されました。

ステンドグラスのやさしい光にうつされた十字架はとても印象的。

高さが50メートル近くもある大壁画で、旧約聖書のエデンの園から始まるストーリーが描かれています。

▼関連記事

絵画|五感を表したようなジョルジョーネ『テンペスタ』

絵画|魂を吹き込まれる瞬間を描いたミケランジェロ『アダムの創造』

サンタ・クローチェ大聖堂の入場料

サンタ・クローチェ大聖堂

サンタ・クローチェ教会へは、事前入場券を購入すると列に並ぶことなくスムーズに入場できます。

教会の正面に向かって左側に、チケットオフィスがあります。

ここはチケットが購入できる場所と教会への入り口が同じです。

サンタマリアノヴェッラ駅から教会までは徒歩20分、中心地(ドゥオモやクーポラ)からは徒歩10分です。

教会の正面には広場があり、周辺はテラス席のあるレストランや革製品屋さんが並ぶエリアです。

■月曜〜土曜
9:30~17:30

■日曜日・祝日
13:00~17:30

■閉館日
1月1日、6月13日、10月4日、12月25日、12月26日

■入場料
5ユーロ

※帽子、過度に露出の多いキャミソールやミニスカートは、教会に入れません。

写真撮影は可能ですが、フラッシュや三脚の使用が禁止です。

サンタ・クローチェ大聖堂(Basilica di Santa Croce) 
zip: Piazza di Santa Croce, 16, 50122 Firenze – Italy
tel+39 055 2466105

Official site:http://www.santacroceopera.it

ミケランジェロの墓碑

ミケランジェロの墓碑

フィレンツェに生まれ、ルネサンスを代表する芸術家として生涯活躍したミケランジェロの墓碑があります。

聖堂はミケランジェロ、ガリレオマキャヴェッリロッシーニと有名なイタリア人たちの埋葬場所でもあります。

お墓の上には、彼が活躍した絵画・彫刻・建築の3つの分野を表す女性像が、ミケランジェロの胸像を取り囲んでいます。

多くの芸術家が眠る教会です。

ミケランジェロの墓碑の向いには、天才天文学者ガリレオ・ガリレイの墓碑があります。

ガリレオ・ガリレイの墓碑には、天文学・物理学を表す女性像がガリレイ胸像を取り囲んでいます。

サンタ・クローチェ大聖堂には、その他にリヌッチーニ礼拝堂のジョヴァンニ・ダ・ミラノのフレスコ画など数多くの建築物や絵画があります。

サンタマリアノヴェッラ駅でバス15分とアクセスも便利。

周辺にある教会や美術館も一緒にまわることができます。

▼関連記事

絵画|建築物も魅力!有名絵画が集まるウフィツィ美術館

463段の階段をのぼる!花のマリアフィレンツェのドゥオーモ

Translate »