和歌山県の高野山金剛峯寺は1200年信仰が続いているお寺で、世界文化遺産に登録されています。
今も修行僧や参拝する人が世界中から集まり、熊野古道や那智の滝などパワースポットが多く人気があります。
南紀白浜海岸や温泉など自然を満喫できる和歌山は、東京羽田から75分のフライトで南紀白浜空港へアクセスがとても便利です。
1200年信仰が続いている高野山金剛峯寺
金剛峯寺は真言宗を開いた空海(弘法大師)によって、和歌山県の伊都郡高野町高野山に建てられたお寺です。
819年から建立がはじまり、落雷による火災で建物が焼失しながらも、平清盛、北条政子、豊臣秀吉とさまざまな人物が建立に協力し建てられました。
歴史上では女人禁制の時期もありましたが、現在はすべての人に高野山真言宗を伝える場所として開かれています。
標高が約800mの場所なので車で登って行くと息が少し苦しくなることもあります。
紀伊山地の霊場と参詣道として熊野三山と吉野、大峯とともに世界文化遺産に登録されています。
金剛峯寺は、もともと高野山真言宗の総本山としての高野山全体を表し、高野山が一山境内地と、高野山全体がお寺という考え方に基づいています。
高野山総本山金剛峯寺の本堂は、大伽藍にそびえる金堂で、多くの重要行事は金堂で執り行われています。
山内には塔頭寺院(たっちゅうじいん)と呼ばれる子院が117寺も存在し、52ヶ寺は高野山を訪れる参詣者へ宿を提供しています。
梅の間の襖絵『梅月流水』
梅の間の襖の絵は『梅月流水(ばいげつりゅうすい)』で、筆者は狩野探幽斎守信(かのうたんゆうさいもりのぶ)と伝えられています。
大広間には江戸時代の初期に活躍した、雲谷等顔の弟子で斉藤等室の筆と伝えられる、群鶴(ぐんかく)の絵と松の絵が描かれています。
柳の間は、文禄4年(1595年)に豊臣秀次が自害した場所としても有名で、秀次自刃(じじん)の間ともいわれ、戦国時代が好きな人たちの関心を集めています。
大広間と持仏間にある壮大な襖絵は、一見の価値があるのでぜひ見ておきたい場所です。
大広間は重要な儀式、法要が執り行われる場所で、2月の常楽会(お釈迦さまの徳を偲び、感謝を捧げる法要)、4月の仏生会(花祭り)などが行われています。
正面奥の持仏間は家庭の仏間にあたいします。
本尊にお大師さまを奉安し、両側には歴代天皇御尊儀のお位牌や歴代座主のお位牌をおまつりしています。
2020年秋に世界的に活躍する日本画家、千住博の障屏画が、囲炉裏の間と茶の間に奉納され一般公開されています。
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国内で最大級の雲海が見事な蟠龍庭
新別殿の北側に広がる蟠龍庭の広さは、2,340平方メートルで石庭として国内で最大級の面積です。
雲海に浮かぶのは、弘法大師誕生の地である四国の花崗岩を使って表現した雌雄の龍です。
雲海を表す白川砂は京都のものを使用しています。
別殿から眺めると手前の雌の龍と、反対に位置する雄の龍とが向かい合い、奥殿を守っているように設計されています。
1150年御遠忌大法会の時に造園され、秋は紅葉の名所になっています。
高野山金剛峯寺の御朱印は200以上ある
100以上のお寺がある高野山金剛峯寺では、あわせて200以上の御朱印をもらうことができます。
御朱印を集めに多くの人が何度も高野山へ足を運んでいます。
御朱印を集めるときは、御朱印帳を持参し、御朱印帳の最初のページに奥之院の御朱印をもらうとよいといわれています。
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神社でいただく御朱印とは?御朱印帳の種類と御朱印のいただき方
日本の渚百選の南紀白浜の美しい白い浜辺
南紀白浜の白良浜は名前の由来にもなったという、石英の砂からなる620mの白い浜辺です。
日本の渚百選にも選ばれ、ホノルルのワイキキビーチと友好姉妹浜の提携を結んだ、透明度が抜群のビーチ。
素足で砂浜を歩くとキュキュと音がします。
海岸には水着着用で入る露天風呂があり、美しい海岸を見ながら名湯である白浜温泉の湯を満喫できます。
アクセス:JRきのくに線白浜駅から明光バス三段壁行きで15分、白良浜下車
海ぎわにある白浜温泉露天風呂『崎の湯』
白浜で最も歴史のある名湯行幸源泉のお湯をひく露天風呂崎の湯は、すぐ先に海が水平にあります。
男湯と女湯が木の壁1枚なので、露天風呂に慣れていない人はびっくりするかもしれません。
大自然の露天風呂なので抵抗のある方はおすすめできませんが、気軽に立ち寄ることができる露天風呂です。
近くには硫黄の臭いが漂っていますが、名物の温泉卵『反対玉子』を販売しているので食べてみてください。
tel:0739-42-3016
8:00~16:30(季節により変動あり)
定休:水曜、悪天時
熊野水軍がつかっていた三段壁の洞窟にパワースポットがある
紀伊半島南部西海岸は吉野熊野国立公園内、南紀白浜温泉「崎の湯」の1.8km南の海に直立する長さ2km、高さ50m – 60mに及ぶ柱状節理の大岩壁で、断崖絶壁の名勝として知られる。断崖には展望台が設けられており、雄大な南紀の海景を見ることができる。また、地下36mには海蝕洞窟が形成されており、断崖上から地中をエレベーターで降りると洞窟内部を観覧できる(三段壁洞窟)。
引用:Wikipediaより
洞窟内にある祠には、パワースポットとして知られる牟婁大辯才天が祀られています。
大黒天、毘沙門天に十六童子を従え、どのような願いも叶えるといわれています。
水の神『神社仏閣の守護神』とも呼ばれ、絵馬にお願いごとを書いて、絵馬掛所に掛けることができます。牟婁大辯才天ご参拝の証としてご朱印を授与できます。
(料金:300円)
三段壁洞窟は、エレベーターから地底36mへ下がり、熊野水軍の船隠し洞窟だったと伝えられる洞窟内では迫力のある波しぶきを見ることができます。
(濡れてしまう場所があります)
源氏と平家が激しい戦いを繰り広げられ、熊野水軍は、熊野別当湛増に率いられて源平合戦に参戦し、源氏の大勝利に多大な貢献をしたといわれています。
昔戦をしていた基地を歩くと、冒険しているみたいでワクワクします。
石がとてもきれいで見とれてしまいますが、地面が濡れているので足元に注意して見学してください。
洞窟の中は夏でも少し肌寒いです。
また恋人の聖地として選定され、三段壁展望台近辺にはハートのモニュメントが設置されました。
モニュメントに二人の愛を誓う南京錠をつけることができ、多くのカップルが幸せを願いに訪れているスポットです。
zip:和歌山県西牟婁郡白浜町三段
tel:+81739424495
アクセス 白浜駅から車で20分 南紀白浜ICから車で10分
3つの露天風呂が楽しめる大人の宿『海舟』
太平洋を臨む岬の先端に建つ舟のような『海舟』は、千畳敷近くの場所にあります。
南紀白浜空港から車で10分なので、高野山高野山金剛峯寺、南紀白浜、三段壁を観光した後に泊まると便利です。
浜千鳥の湯をはじめ、白浜で唯一の海が見える混浴露天風呂と、3種の貸切風呂と露天風呂付客室があります。混浴露天風呂は浴衣着用になります。
おすすめは浜屋離れです。
2階建てのメゾネットタイプと、約60平米の広々とした和洋室(平屋)の2タイプがあります。
大人の時間としてゆっくりお酒を飲みながら、客室露天風呂(源泉かけ流し)は格別です。
お食事も海の幸、山の幸と和歌山の名産物を楽しむことができます。
和歌山の1200年信仰が続いている高野山金剛峯寺を参拝し、山から海へ、南紀白浜の海岸を満喫。
たくさんの見どころがあるので、自分の行きたい場所を事前にガイドブックで確認し、車のレンタルをするとアクセスが便利です。
また熊野古道、那智の滝や熊野川でキャニオリングを楽しむこともできます。
和歌山は行きたい場所へ移動し、宿泊施設でそれぞれの温泉にはいりながら楽しむことができるので、何回も旅をしたくなります。
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